だんなさんも私もなんだか歩きたくなったので 糸満市内を歩いて出かけることにしました。 一応目的地は琉球ガラス村。 だんなさんが時々ビールをジョッキで飲みたいそうなので 見に行くというのが一応の目的です。 車と自転車では行ったことがあったのですが 徒歩は初。 出発も結構遅めになり 地図もろくに確認せず いきあたりばったりなので あくまで歩くことがメインです。 二人でロケーションレイキ(土地との繋がりを癒す)をしながら闊歩。 国道をまっすぐ行けば着くのはわかっているのですが なんといっても寄り道、路地が面白いので 脱線しまくり 途中から営業時間内に着く自信は全然なくなりましたが とおーっても楽しかった。 歩いて移動している人には一度も出会いませんでした。 途中で一度、小さなトラックを運転していた 糸満ハンサムさんに道を尋ねると 「さっき歩いてた人ですよね、 ちょっと前のところで右に曲がればすこーしだけ近道でした」 と教えてくれました。 それぐらい歩いてる人なんて珍しいってことです^^ あと、真壁って集落に中村商店っていうのがあって 扉は半分雨戸が閉まってましたが ジュースとビールとお菓子が少し売っていたので だんなさんがビールをくださいと言うと 「大人かね」「車かね」と強そうなおじいに質問されて 楽しいのでご夫婦としばらくお話しました。 子供さんが4めい(こっちでは4にんと言わずに4めいって言います)いらっしゃって 全国に住んでいらっしゃるそうで とても誇らしげにお話されてました。 おくさんはおばあというよりまだおかあという感じで 優しくて 私たちが帰ろうとすると呼び止めて名前を訊いてくれました。 風のあいだって書いて風間ですというと いい名だね、がんばって、と言ってくれました。 こちらでは年配の方がよく がんばって、と言ってくれます。 ちばりよーというかわりに ないちゃー向けに翻訳してくれているのか ちょっと外国語を言うみたいに聞こえてかわいい。 今、こちらはうーくい(旧盆)です。 散歩中沖縄風の素敵なおうちがたくさんありましたが 一部屋だけの離れがあって開け放たれています。 中には壁一面全部がひな壇になっていて お盆の飾りがされていました。 ご先祖を大事にする沖縄では うーくいはこれまでにないほど 大イベントのようです。 スーパーなどは連日大売出し。 そして、みんながショッピングカートに でーっかいパイナップル、バナナ、メロン、お米、サトウキビ(身長近い長さ)など 山盛りにお買い物されています。 しかもパイナップルもバナナもまっさおです。 ちょっと前に私はパイナップルを だんなさんはバナナを買ってしまいましたが 後でこれは飾り用だと聞きました。 食べられないそうなんですよね…早摘みすぎて熟さないそうです。…え~! それで、メロンは頭、果物は内臓、パイナップルは浮遊霊に投げる(?!)とか サトウキビは杖とかしっかり決まりごとがあるそうです。 パイナップル投げるって、本当? 主人が訪問鍼灸に伺っているおばあちゃんが教えてくれたのですが そのおばあちゃんと娘さんが なんとうーくいに奥さんといらっしゃいと誘ってくださったそうなので 伺ってこようと思っています。 お盆の行事によそ者がおじゃましていいのかなと思うのですが とても楽しみです。 すごいですよね。 おくら畑です。 だけど実際沖縄のご先祖崇拝はとても厳しく 所得の低い地域である上に 長男とお嫁さんは仏壇を守るために自由がなかったり ものすごい労力と出費をしなくてはならず 疑問を感じている方も多いようです。 「こういう苦労は私の代で終わりにしてあげたい」と言う声も 主人はよく伺うようです。 「生きている人の幸せのほうが大事」と 真剣におっしゃるほどなので よほど大変なんだろうと思います。 儀式と心の関係や在り方を問い直す時なのかもしれません。 あ、それでガラス村には 弊店10分前に到着。 無事大小のきれいなジョッキを買うことができました。 往復13キロほどの遠足でした。