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その花を咲かせましょう

お部屋に植物が増えてきました。 東京では、特に結婚前は 部屋にある植物ひとつひとつに水をやって そのままじーーーーーーーっと眺めるというのが日課だった。 結婚してからそういう時間が削られていて 沖縄へ来てからはまったくもって忙しかったのだけど (あら、東京よりも沖縄のほうが忙しそう。 だけど移住って結構大変なんですよ、なにかと) 豊崎に部屋を構えて半年余、ようやく植物ちゃんに気が回るようになってきた。 東京からずっと一緒の植物、しかも結婚前の高円寺の部屋から、というのが 幸福の木。 もうこれだけになってしまった。 当時は植木鉢にお金をかけるという発想がなかったので いただいた蘭の鉢を何度も転用して 土は百均の、椰子の繊維で水をかけると膨らむ、というもの。 新居でご主人は次々ときれいな鉢にお気に入りの植物を並べていくので 幸福の木の黒い小さな鉢が気になっていた。 先日ようやく、他のものと釣り合う白い鉢に植え替えた。 どうなっているだろうと思いながら幹を引き抜こうと力を入れると いとも簡単にすぽっと鉢の形で抜けた。 うす赤いひげのような根がびっしりと渦巻いていて 土の代わりに入れていた椰子の繊維の姿はほとんどなかった。 背の高い白い鉢に入れてあげると南国の部屋にとても似合うようになった。 また数日なのに、背が伸びてきたみたいだ。 この木は母が大きな木が伸びすぎて邪魔になったところを のこぎりで切り落としたカブを捨てていたら 「根っこがでてきちゃったの、みおちゃん持ってく?」と言ってくれたもの。 本体はもう枯れてしまったそうだ。 高円寺の日の当たらない部屋の蛍光灯で光合成をして ずっとつきあってくれている。 4回も引越しを経験している。 先の見えないトンネルをおびえながらひっそりともがきながら生きていた私を知っている。 悲しいときや、どうしようもない思いをよく 街路樹の木々に伝えた。 木には通信ネットワークがあるから 思いはずっと遠くまで木が伝えてくれるという話をどこかで読んだから。 人はわかってくれなくても、木はわかってくれる。 さびしかったけど、きっといつか、すべてがこれでよかったと思える時が来ると それだけ信じていた。 フジ子ヘミングは、猫をたくさん飼っていて 猫は全部わかってくれていて 貧乏で辛いときも猫の面倒を見て愛を注いだから 今それが報われているんだと本に書いている。 どんなに悲しくても辛くても 誰もわかってくれなくても わずかな何かに愛を注ぐことができれば その愛は自分に注がれ 自分に注がれた愛は 必ず、わずかに、わずかに、育っていく。 自分の内側で育った愛は、自分を、必ず花開かせる。 どんなに悲しくても、辛くても、時に憎んでも怒りに震えても それを通り抜けてきても 開いたその花は美しい。 だから、悲しむことを恐れないで、 傷ついても自分を嫌いにならないで、 泥の上に咲く蓮の花が教えてくれる。 その、自分の花を咲かせましょう。 今日もせっせと育てましょう。


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