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アバター

セラピーのほうではなくて映画のほうです^^ 沖縄では3D映像は吹き替え版のしかやっていないんですが これって普通ですか? どうしても映画館で吹き替え版は見たくないので 今月初めに3Dではないほうを見ました。 そっちのほうは人気がないみたいで 那覇メインプレイスの映画館では小さい部屋がガラガラでした。 でももうなんといってもあらゆる面ですごかったので これは3Dではどうなるんだという好奇心で 昨日今度は吹き替え版を3Dで見てきました。 ご覧になった方のお話しを統合してみて 3Dを見ないなんてありえないというご意見もありましたが 感触としてはもしかしたら3Dでないほうがいいのかもね、 なんて予想もしていました。 実際両方見てみた結果は 3Dより通常の映像のほうがよかったです。 あと、吹き替えじゃないほうが(当たり前かもしれないけど)圧倒的によかった。 おもしろいもので、3Dで映像が立体でこちらに迫ってくると かえって心は閉じてしまって 引いてみようとしてしまうんですよね。 映画の醍醐味はやっぱり前のめりにのめりこんで 自分が入り込んで見ると楽しいわけですが あちらがこっちに出っ張って来てしまうと こちらとしてはアトラクションのように 作り物として切り離して見てしまう。 アトラクション的な映画だといいかもしれないけど アバターは数々の興味深い要素を含んでいる映画なので やっぱり心を開いて入り込んで見ると 得るものも大きい気がします。 それにしても吹き替え版、まいっちゃったな。 大声優さんの娘で自身もちょっぴり足を踏み入れさせていただいた身としては 気軽に批判できないところもあるのかもしれませんが それにしてもぶち壊しだ。 ジェームス・キャメロン監督の「アビス」という作品のDVDでは 私の父(仲村秀生)が主役のエド・ハリスさんを当てているんですが やっぱりどうしてもあんな風に演じる声優さんていないものだなと思う。 父の演技はエド・ハリス本人以上に 彼のからだから声があふれているように聞こえる。 彼のパッションや筋肉の動きにふさわしい声と台詞まわしが 彼の英語の台詞のニュアンスを、それ以上に日本語として表情豊かに聞かせる。 そういう吹き替えを私はいまだに父以外の演技に見たことがない。 つまり当て師はハリウッドスターの演技を理解したうえでさらに アテレコのテクニックに長け、自身も同等の魅力ある演技ができていないと なかなかオリジナルに取って代わる感動を与えることはできないわけだ。 演技の真髄を体系立てて教え なおかつぶつかって競い合い磨かれていくくらいの 教育、育成の場が確立されていないことは 日本の表現芸術においては致命的だとやはり思う。 80年代に野田秀樹さんが30歳くらいのとき 「イギリスなんかでミュージカルを見ていると 圧倒的に思うことは 日本では天才が出てきてもそれは突然変異で終わってしまうけど むこうでは、すごいのが出てきてこれはすごい!なんて言ってると またそれ以上のが出てくる。どんどん出てくる。 そういう基盤がもうすでにある。」 なんて言っていたのをよく思い出す。 日本ではそういうのが期待できるのはやっぱり 歌舞伎界くらいなんじゃないかと思う。 幾世にわたるDNAの、目覚めと気づきと鍛錬の壮大な記憶。 すばらしい演技ってそういうのが絶対に必要なものなのだ。


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