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台風も過ぎて

みなさん、お元気ですか? 私は最近、生まれて初めて「はだしのゲン」を見ました。 今Gyaoで無料配信されていてネットで見ることができます。 リンクを貼っておきますね。ここからジャンプできます。 アニメ映画ですが、とてもよくできていていい映画だと思いました。 すごくこわい映画だと聞いていましたが (何度もリメイクされているので以前はそうだったかも) 全体にとても温かさが感じられ愛がいっぱいでしたし とにかくゲンと弟の声の演技がかわいくてかわいくてたまらないです。 それだけで引き込まれるほどのびのびと、いきいきとした表情にあふれ美しいです。 日本が唯一の被爆国である、とか 後世に語り継がねば、という言葉は 物心ついた頃から聞かされてきました。 私は終戦から21年後にこの世に来ました。 それから44年経って、65年が経った計算です。 でも、沖縄へ来て、 戦争はまだ終わっていない、という言葉がとても真実に身近に聞こえます。 本当に、終わっていません。 こちらへ来て初めてわかった真実もたくさんあります。 本当に、すべてはちゃんと癒やされなくてはなりません。 そうでないと、今は戦争と戦争の間の小休止でしかないのです。 沖縄への移住のきっかけは 主人と見ていた終戦記念番組での沖縄の映像でした。 番組が終わっていきなり主人が 「ああもうこんなことしてちゃだめだ、沖縄に住もう、もっと人間を学ぼう」 と言ったのです。 沖縄へ行けば何がどうなるなんてことはお互い頭になかったのですが 私も二つ返事で「いいよ」と言いました。 主人の言葉の「こんなこと」というのは 日々の生活に埋没することだったでしょう。 沖縄になにがあるのかはわかわなかったのですが 埋没していてはできない、本当に取り組むべきことを 日々忘れないでいるための移住だったのかもしれません。 本当に取り組むべきこと、 それは確かにいつでもどこにいても取り組むことができます。 それは内面にあることですから。 ですがそれをしやすい環境を選んだり整えたりする工夫は必要なのだと感じます。 環境を選び整えると私たちは日々大切なことを忘れなくなります。 主人とよく話すのですが 若い頃ってなんてヒマだったんだろうということです。 同じマンガ本を何度も読んだり(さほど大切でもない) 暇つぶし、という時間が存在していました。 でも何度も読み返したい本は実は限られていますし 本当はまた必要になったときに手に入れればすむのかもしれません。 そう考えると、持っておかなくてはならない荷物は少なくなっていきます。 荷物が減ると、費やすべき対象もはっきりしてきます。 人生は取り組まれる時を待っています。 取り組まれた瞬間、遅すぎることも早すぎることもなくなってしまいます。


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