お電話でのお問い合わせをいただき、どうも自分が変わらなければどうにもならないだろうとはわかったが、カウンセリングでどのようなことが起こるのかイメージできない、とのことだった。
おそらくサイトの中身はお読みいただいた上でのことだから、そこに書いている以上にポイントを押さえてお答えしたいとこういう時いつも思う。セッションと同じくらい、それ以上に難しいとさえ感じる。
変わるというのは、心が変わること。
「大きな変化はないんですけど」セッション後の経過を伺う時よくいただく言葉だ。
人は変化を外側から来るものと認識している。状況や具体的な環境など。
『自分の心がどう変わったか』というのは、まず第一に外からやって来ることに対する感じ方の変化に他ならない。同じ事柄に対して違う受け取り方を無意識にしているということこそが最大の変化の兆候であり、心を変えることへの勝利だ。あなたの世界は、変わった。
「スーパーのレジの人までが優しくなったんです。もちろん私が変わったんでしょうけど」というのはずっと以前いただいた印象的な言葉だ。
「そういえば常にあった不安感はもうないです」初めていらした時、それがテーマでしたよね?「あ、そうでした。テーマだったことすらそうだったっけ、という感じ。変化早いですね!」これは最近本当にあった最高なお話。「そういえば周囲から攻撃されなくなったな」
そうなると、あなたの視野に入る選択肢は変化し、選択の基準も当然変わる。あなたの行動は変わり、あなたの世界の変化がもはや確実なものになる。
変化とは、環境の変化などではなく、あなたの生き方が変わることだ。
『自分が変わるしかない』というと周囲に対して自分だけが利口になって理解する側にまわり我慢する一方、という印象があるかもしれない。それは態度、処し方だけを変えて中身、つまり心が変わっていない場合のことだ。そうすれば心はどんどん苦しくなっていく。いい人はみんな無意識にそういう選択をしている。だから苦しい。
対社会、対友人までは使い分けができても家の中、家族にまで永遠にそれをするのは不可能。だから親密な関係を築けないと悩む人も多い。
多くの人が罪悪感や自己への無価値観を抱えて生きている。
すべての他者との関係性は、自分とのつきあいの投影だということを何度でも書いておきたい。つまづいた時はそこに戻ればいい。あなたを取り巻く世界は変えられる。
自分とは死ぬまでつきあわなければならない。言い換えれば死ぬまで発展し続けられる。そこに着手せずに人間関係で悩むなんて、本当に命がもったいないと私は思う。
なぜなら、それは、自分とのつきあいの投影だから。