沖縄、今日はいいお天気です。 しばらく秋の様相でしたが、少し夏が戻ってきたみたいな。 魂、という言葉があります。 いろいろな意味や次元で使われていますが 例えば私のやっている前世療法ではこの言葉なしには説明ができません。 でもこの言葉を正式に教えられたのは、大学の授業ででした。 演劇史の授業で小山内薫という劇作家の詩が配られて 「芝居は魂だ」と18歳の私たちは教わった。 その中で印象的だったのは、芝居とは舞台の上の催しのことではなく 音響係も宣伝係も受付係も下足番もみんなみんな、魂だ、とあるところだった。 みんなの魂が響きあって初めて、人の魂を打つ芝居となる、というところだ。 それは、とてもリアルにリアルに、真実だったと思う。 魂。 ゲリーボーネルという神秘家は 「人から魂が抜けると動物と同じようなものなります」と書いている。 魂とは人を人たらしめるもの、ということだ。 NYに行ったとき、そこいらじゅうの音楽を聴いてまわったけれど NYの音楽はすべてがソウルだった。 ソウルというのは日本では音楽のジャンルのように言われてるけれど違ったのね、と思った。 聴衆は、ソウルのない声や演奏に耐えられないようで そう感じた時点でブーイングをする。 その違いを肌と全知覚を持って知っているところが 彼らのすごいところ。 日本人は本来人一倍そういうことを肌身を持って知っている民族だったのではないかと思う。 今のあいさつには、魂がはいっとらん。もう1回。 とか、ちょっと軍隊チックで敬遠されそうだけど でも、社会がもう少しそういうことに重きを置くようになれば いちいち全部をルールで縛らなくても 「ああ、今のはソウルが入ってなかった、すみません」とか 「魂に訊け」と言ってみんなで考えるとか 少しは知的な社会になるんじゃないかと思う。