前世療法。男女の運命の赤い糸を証明する形でブライアン・ワイス博士が世界に知らしめた催眠療法のワーク。
出版当初、周囲で読んで感動している人が多かったけれど、正直私はふーん、という感じでした。今はなぜそれが私にヒットしなかったかよくわかります。
前世療法は、運命の赤い糸を破棄するためのセラピーです。カルマの原因を解放するとも言えます。
私たちは今世の過去も魂の過去世も含め、過去に行ったことの結果を引き継いでいます。(それがカルマ)
恋に落ちるばかりが赤い糸ではありません。
魂はだいたいグループで転生しているとみられます。魂の仲間同氏が役柄を変えて何度も共演しているように。
魂は役者で、肉体は役柄。魂の仲間は劇団。そんな仕組み。
過去世のストーリーは過去の上演作品。
今回の役柄を深く豊かに演じるコツは、過去の作品のストーリーや役柄をすっかり忘れること。そして、今回の役柄に集中すること。
しかし過去の役柄の記憶がことあるごとにちらついて、今回の役柄を演じるのに支障がある、そんなとき前世療法が役に立ちます。
過去の演目、役柄をしっかり学びきって手放す。総括して卒業する。
またどんなストーリーであっても、たとえ悪役であっても、演じているのは役者なのだということを思い出させてくれる。そんな効力もあります。
ストーリーがどんなであれ、役柄がなんであれ、役者どうしの共演が重なれば相手を理解しやすく、関係は壊れにくく信頼関係がつくりやすい。それが赤い糸の正体と言っていいでしょう。
ストーリーの続きを演じることではなく、役を離れて魂どうしに戻ること。それが、愛という関係に戻ることです。
前世療法のもっとも大きな効力はそこにあると私は思っています。