祖母でした。 子供の頃、「むしの知らせ」や「きつねの嫁入り」(知ってます?) ってものがあって、 目に見えないけど、そういうものがあるんだ、と。 般若心経を、祖母ときょうだいで遊びながら覚えました。 祖母は子供の頃から とび抜けて美しく才女で優しい人でした。 おばあちゃんになってからも、 カメラを向けると 「きれいに撮ってねぇ^^」と おどけてポーズをとり 曲がってきた足をなでながら 「こんなに曲がってしまって・・・・ でも、まだ背中はきれいな^^」と言って 私を感動させてくれました。 私たち3人きょうだいは とにかくおばあちゃんが好きで好きで。 多分私たちに「愛」というものの原型を最初に教えてくれたのは 祖母だったような気がします。 マヤのカレンダーの時間をはずした日(7月25日)がお誕生日で 93歳になり 29日の昼下がりに亡くなりました。 亡くなった祖母の顔はなぜかしわが消えてしまって とてもきれいだそうです。 さすがばあちゃん。 たくさんおんぶしてくれて たくさん一緒に歩いてくれて ヨモギ団子やツクシの佃煮を 一緒に摘んで作ってくれて 毎晩弟の足を揉んでくれて いつも本当にやさしくて 私たちきょうだいは3人とも 自分が一番のおばあちゃん子だと思っていて。 私たちきょうだいと話す時はいつも すごく頭が良くて、 何でもわかってて 他人の前ではわからない普通のおばあちゃんのフリして とぼけたりしたね。 私たちは、ばあちゃんが普通のおばあちゃん扱いされるのに ちょっといらっとしたりしてたよ。 ばあちゃんはうまく演じてやったと思ってたでしょ。 ほんとにありがとう、ばあちゃん。 ありがとうしか浮かばない。 天界へは ちょービップ待遇で 最高のところへ行ってください。 手違いのないよう見張ります。 ずっと前から仏さまのような人でしたが 肉体を離れ 存分に仏として ご威光を放ってください。 私はこれからもう少しがんばります。 どうか見ていてください。 きっとばあちゃんが満足してくれるような すてきな人生を生きます。 たくちゃんとさえちゃんも そうです。 ずっと、見ててね。