ゆめものがたりだと思って聞いてください。(江原さん風)
亡くなった私の父は、実のおとうさんを知らないまま亡くなりました。 30代になるまでそれも知らずに、祖父母を両親だと思っておとなになったのです。
事実を知ってから父は荒れました。 父親を知りたいがために、しまいには親戚中をおどかしてまわったので みんなに縁を切られてしまいまいました。
それでも本当のおとうさんについては誰も教えてくれませんでした。
晩年父はほとんど穏やかにそれを受け入れていたようでした。 でも、私にとっても実のおじいちゃんがどんな人か、それは気になりました。
ぱぱ、本当にもういいの?と、何度か尋ねましたが 父はそれ以上、どうこうしたいとは言いませんでした。
父が亡くなって、私はあるとき、もしかして体から離れて自由になった父は 実のおとうさんとも会えたのかしらと思い、父に問いかけました。
ぱぱちゃん、実のおとうさんに、会えたの? すると父の声がしました。 「いやいや、この世で体験していないことは、やっぱりわからないんだよ、美緒」
え、そうなのか、と、私は驚きとともに納得しました。
確かに肉体を離れた魂は自由かもしれませんが、それで万能になるわけではない。 当たり前か。
でも、そうか、だから、肉体をもって体験することが本当に大切なんだな。 そうして体験して、実感して、初めて学べる愛のために、 私たちは地球にやってきては去っていくわけだ。
ぱぱちゃんとの学びは私にとって巨大だった。 私は満足だよ。ぱぱちゃんはどう?
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