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恐れと上手につきあう

恐れているものと向き合えだなんて、これ以上無理なこと言わないでくれよ!と、以前の私なら思ったことでしょう。私は人百倍恐がりなので、そいういうやり方はごめんだ、と思っていました。とにかく優しくて恐くないのが好きです。そんな私が言っているので、このやり方は実はすごーく優しいやり方なんだと思っていただけるとさいわいです。

恐れとはいのちの存続の危機を回避するために人間が持ち合わせた本能から来ています。ですが人間の持つユニークな才能である「想像力」ゆえに、私たちは常に起こっていない未来を恐れるという反応のパターンを作り出しました。過去の経験で抱いた恐怖が、似たような類の出来事によって刺激されるたびに蘇ります。「また、あれが来るぞ」という警戒体制になるのです。

でも実際に起こっているのはただ起こっていることであって、それが恐れに値するものだとは限りません。過去に体験したときには恐ろしいものであっても、今の自分にはすでに経験や知恵や許容力も養われているので「今度は大丈夫だ」というのが概ね真実です。ですが「もうあんな思いしたくない」というような記憶が幼少期に作られていると、その印象が強烈過ぎて、実際の出来事に増幅された印象がくっついているので心は大げさに恐がってしまいます。これがインナーチャイルド、潜在意識の仕組みの重大なポイントとなります。

ここで、恐いから目先の恐怖の対象から遠ざかろうとしたり、これ以上感じるのをやめようとするのが通常の反応ですが、実際に恐れさせている要因は過去の記憶ですから、そのやり方では恐れを止めることができません。この時点ですでに戦う相手を間違えているので内面はますます混乱してしまいます。

さて、ようやくこれで前回ご紹介した「感じきってみる」ことが有効と言えます。恐れを感じきることとは、嫌なことに体当たりすることでも、恐怖を味わいきって慣れることでもありません。その恐怖は実は実態がない、幻想だということをはっきりとわかりましょう、ということなのです。もしもそこに恐れるべきものが実際にあるのであればなおさら、恐れによって縮こまることは望ましくありません。適切な対応を選択しづらくさせてしまうからです。いづれにしても、恐れたままとどまっていることは前進を妨げ人生を不自然に固めてしまいます。

実際に起こっていることを受け入れることは、恐れを想像し続けることよりもずっと優しい。ね、私はいつでも優しいほうの道を選びたいのです。


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