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玉川大学芸術学科演劇専攻

私の母校です。 今日は当時教授だった文学座の演出家、故加藤新吉先生を偲ぶ会が大学の懐かしい学食でおこなわれ行って来ました。 14期から22期(私は22期)までの元演専の学生や先生のご家族友人などが集まりました。 普通の大学に行かれていた方には想像もつかない思いますが、私たちはひと学年が二十数名で、先生方はみな演出家であり、専攻全体がひとつのカンパニーというか、もう家族のような存在です。 その親玉だった新ちゃん(新吉先生)が昨年他界され、有志の元学生が発起人となり今日の会は執り行われました。 とはいってもお祭り好きの演専生のことですから、新ちゃんを肴に盛り上がるんだろうとばかり思っていた私。お約束どおり大幅に遅刻してやっと会場にたどり着きました。 会場では私たちが最年少だったのですが、先輩方は意外にもまじめに故人を偲んでおり涙する方々も多かった。でも本当に不謹慎で申し訳ないのですが、私とうちの学年はうかれっぱなしでした。 ここでお詫びします。新ちゃんごめんなさい。でも、ほら、新ちゃん照れ屋だったでしょう?私たちはいい生徒じゃなかったし(みんな巻き添え)新ちゃんに真顔でお悔やみを言うガラじゃなかったですよね。 私は珍しく3次会まで居残っちゃいました。うちの学年は当時から変わりものでした。先輩方はみなさん玉川っ子らしく一致結束して芝居に取り組み、芝居に対して熱くまじめでした。空気を乱すものは容赦なく喝を入れられ上下関係も厳しい代わりにいつでも隅々まで目や気遣いを行き渡らせ立派でした。 ところがうちの学年はみんな個人主義のマイペース。特に男子(だんし!)は当時からあまり演専に没頭せず自分の将来を見据えて行動するようなところがありました。また、すでにプロとして活動している子も数名いたりして、一日も早くプロになりたいと思っていた私にはモチベーションを与えてくれる環境でした。うちのクラスは30名でうち男子が7名。 演専に没頭して卒業するとしっかり就職する先輩が多い中、うちのクラスの男子はいまだプレーヤーを続けている子がほとんどなんです。こないだまで全員がそうでしたが、今日聞いたら一人は舞台製作の仕事で成功してでっかい家を建てたらしい。でもあとはみんなジャンルは微妙にそれぞれ違っているけれどプレーヤーなのです。 これは演専の歴史でもとても珍しいことなんじゃないかな。 女子では女優2名歌手2名がまだやってる。(自分は女優の方にカウント) 今日3次会はプレーヤー残留チームで、なんだかものすごく楽しかったです。 私は当時から学外で劇団の活動をやっていて、自分のクラスの子との交流が少ないほうだった(みんなで遊んだりしたことがほとんどない。芝居漬けで)のですが、にもかかわらずクラスの子達が当時も今もどんなに暖かく微細に私にことを見守ってくれていたかを今日は思い切り感じることができました。ほんとに微細でびっくりした!私がびっくりして、みんなが私のことそんなに知ってるなんて知らなかった!と言うと「それは認識を改めるべき!オミ(オミって呼ばれてたんですよね、私)は俺たちにすごく注目される存在だったんだぜ!」と力強く言ってもらい、ついでにものすごい分析をされました。 あんまり面白かったから書いちゃおう。 けいた「じゃあ、なぜオミにとって俺たちじゃあだめ(恋に落ちないか)か言おうか。俺はオミと共通のものを持ってると思ってるけど、オミにとっては俺はオミを揺さぶるほどじゃないの。俺は世間では充分アウトローかもしれないけどオミから見ればスタンダードなんだ。車で言えばオミは黒のベンツが好きだけど俺はオミにとってはカローラにしか見えないんだよ。そんなファミリーカーに揺さぶられないの、オミは。なんで黒かというと、黒はすごく汚れが目立つ色なんだよ。黒い車はいつも磨いとかなきゃいけないの。そういうのがオミは好きなんだ。なおきはアウトローで、車種はベンツかもしれないけど色がグレーなの。汚れが目立たない色なんだよ、だからぐっと来ない。いとちゃんはママチャリだしね。・・・」 こういう話をみんなうんうんとか言いながらしてました。 でもけいたと個人的な話をしたことは今日が初めてなんですよね。 それにしてもみんなの記憶力のいいこと。私は自分では異常に(自閉症の子なみに)記憶力がいいと思っていたんだけど全然比じゃなかった。みんなして私の覚えてない私発言の話をするんだもん。もう聞いてて恥ずかしいことばっかですよ!思い起こすと本当にいっちゃってたな、私。そんな私をみんなはうっとうしく引いてたとばかり思っていたのに、そんなことない、あれは魅力的だったとか尊敬してたとか言ってくれるみんなはやっぱ役者魂が生きてるんだろうな・・。あれから20年。「でも、20年経たないと話せないことってあるよね・・・。」と、みんな納得。 今だから言える暴露話を散々したあと帰り際になおきが「だからって俺たちにとってオミの評価は全然かわらないんだよ。なにがあっても、かわらないんだよな」お互い、みんながね。 20年越しに戻れる原点を持つ私は本当に幸せです。 人の本質を見抜いて大事にできる仲間を持つということはなんて幸せなことなんだろうと思う。 アウトロー集団の中のアウトローである私を再認識しつつ、大好きな演専と先生方、先輩方、同級生に改めて感謝します。<img src="C:UsersomyshingoPicturesteani-photorakuten/h415.gif" title="ϡȡʼ


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