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AMAZING GRACE

イギリスで2007年に公開された映画です。何気なく手に取ったのですが、見ていてあまりに今と重なることが多く、身につまされながら観ました。

奴隷制度、どう見ても人道的でなく、多くの人が恐らくは、なんて野蛮な時代なのだ、と感じることでしょう。奴隷制度で奴隷商人は莫大な財を築いたと言われ、議会を動かす国会議員も多くはその商売にかかわっていました。

これはまるで、今の原発や瓦礫の受け入れ問題とそっくりです。

奴隷制度が存在した時代(200年前)から見て現代は人が人として進歩したようにも見えますが、やっていることやその根幹で問題となっていることの質はまったく変わっていない、とも見ることができると感じました。手を変え品を変え、繰り返される悪夢のようにも見えます。

人が人間らしく生きることに対して、障壁になる「思い、考え」は、目先の欲望です。

港町の裕福な住人の利害を妨げることと、アフリカから人間を拉致し、家畜以下の扱いをして売買したり破棄(殺人)することを天秤にかけて、利害のほうを優先するということは、異常に見えます。けれど、今から200年の後の人が「電力のため」という名目で、再生処理不可能で人体や生命に致命的な損傷を与え得る非クリーンエネルギーを戦争ビジネスの道具として国家間でやり取りしていたと知ったら、同じように野蛮な気狂い沙汰に見えるだろうことは想像がつきます。きっとこの時代にはまだ人権や善という意識は確立されていなかったんだね、と語られることでしょう。

私たちはこの人類という意識の変容の歴史の中で、今前進のチャンスを与えられている、と今日もまた思いました。善悪の悪だからやめるということではないのです。私たちがより人間らしく、幸せに、内なる全き善とともに生きるという生き方を選ぶことで、私たちは真実の豊かさというものを選択、創造、体験できる時に来ているのだと思います。それは長い歴史の中で今だからできることです。食べ物やエネルギーを作り出しコントロールする知恵と技術を手にした私たちは、生き方、在り方をも選ぶことができます。すべてを分かち合って余りあるからこそ、もう本当は必要ではない、競い奪い合うという方法を手放し、私たちの魂が本当に満足する生き方を各々が選ぶことができるのです。

欲望を放棄せよというのではありません。それを満たすことが幸福で豊かだという誤解から目覚めるべきだと考えています。その目覚めは私たちの周辺や社会や、なにより己自身をさらに高い平安という次元へと導いてくれます。

アメージンググレース、私はかつて盲目だった、しかし、今は見える。己を真に救う光が。自分を狭めているあらゆる誤解、愛を妨げている障壁から、自己を救いだしましょう。内なる真実とともに。


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