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落とし穴

さて、自己意識にくっついている枠=思い込みに気づきはずしていくことというのはどういう目的なのかというと、より自由になること、平安になること、幸せになること、です。そしてこの行いというのは昨日の記事で言えば「見たくないもの、感じたくないものに対して開く」ということになります。

思い込みに気づくことがどうして見たり感じたりしたくないものなのかというと、人間には「私とはこういう者だ」という自己認識があり、それは体験から来る記憶によって成り立っています。潜在意識の記憶です。この多くは思い込みだと言ってもいいような曖昧なものがたくさん含まれますが、これがあまり意味がないものだと認めるのは人間にとっては恐怖だったり喪失だったり屈辱だったりするものです。例えば、自分は長いこと人生で「こうなるために」生きてきて、その目的のために多くを犠牲にしてきたと感じている人が、実はその目的は思い込みの産物で、意義の在るものではなかったと知ったらショックですし、それを認めたくないのは当然です。でも、あなたの自己意識はそれを望みそれが正当だと信じて来たかもしれないけれど、本当はそのことが自己を枠に当てはめ、自分を苦しめ、そして望む成果を遠ざけてきた、ということが、真実を知ることで起こり得ます。ですから多くの人は、こういった目覚めを心のどこかでは求めつつも、実際にはそこに足を踏み入れないことが多いのではと思います。

ただし、今日書きたかったことは、次のことです。

自分の見たくないもの、感じたくないものを感じきることは自己意識の浄化になりますが、それを自分への罰のような心の姿勢で行うことは逆行になります。そんなふうには絶対に行わないでください。

例えば「私の中にはこんな悪い面があった。これも、これも、こうだから自分は苦しむんだ、だから世界は私にとって心地悪く意地悪いんだ」というような感じです。これは今、スピリチュアルの教えが世間に広まってきて「世界は自分の意識が投影された鏡」だという原理を言葉の上だけで鵜呑みにしてしまうと起こります。これを実践するには同時に、すべての出来事、また自己の心の動きに対しての「既存の価値判断を手放す」ことを行なっていかなくてはなりません。 本当はその価値判断(これは良い、これは悪い)こそが手放すべき思い込みの最たるものですので、その壁にぶつかったら必ず見なおしてほしいものです。思考だけで内観を行うとこうなってしまいます。心を通して、その再奥に座する神のみこころ=愛で行なってほしいと思います。


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