考えて考えて、最善を尽くして、
これ以上解決法がない、と感じている。
簡単に人や周囲には頼らないし、責任逃れもしない。
情報も集め、勉強もしたし、理解もできる。
私は周囲の人のことを理解しているけれど、
私は理解されない。
みんながしあわせになることが喜びだと思ってがんばってきた。
でもみんながそれほどしあわせになったわけでも
自分がしあわせになったとも思えない。
自分がなにを求めているのかもよくわからない。
私のところへ来てくださる方からうかがう言葉ですが
私の鏡のようです。
私の場合もっと混乱していて
自分がなにをしたいかは、わかっているつもりでいました。
この、わかっているつもり、というのは
もう一段階闇が深いものです(笑)。
インナーチャイルド・ワークはこういった状況に光をもたらします。
けれどインナーチャイルド・ワークがもし
トラウマの修正や記憶と信念の書き換えに終始するのであれば
ワークに限界があるでしょう。
ヒプノセラピーがうまくいかないという話はよそからよく聞きます。
自分には向いていないと思った、とおっしゃる方も
たくさんいらっしゃいます。
できたところで
心の傷を作った場面に遡り、それを理解しなおす、というだけなら
それほどの変化が起こるとも思えません。
セラピストをしていて毎回のように奇跡を感じ
それを見せてくださる方に感謝でいっぱいになるのは
かたちではあらわせない、その方の奥にある
愛を示してくださるからです。
その方の奥にある光が差す瞬間を
見せてもらえるからです。
もしたとえあなたが生まれてこのかた
愛の体験をした記憶がなかったとしても
今愛を感じれば
あなたにはそれが愛だとわかります。
人間の潜在意識は体験の記憶の集大成ですから
体験していないことはわかりません。
でも、愛だけは、わかります。
それが、誰にも内なる神がいる証拠なのです。
愛の欠如は人を苦しめ、悲しませ、不安にさせ、
不満と孤独と怒りに追いやります。
人はそのとき悲しみや不安や怒りの原因を探し
それを解決しようと躍起になります。
その場合の原因と呼ばれるものは、必ず外側にあります。
愛の欠如を作った原因も、外側にあるとみなされます。
インナーチャイルドの理論では、
お母さんとの関係にあるとされます。
その関係を良好にしようとする試みには苦痛があります。
なぜならそこには攻撃と防御が起こるからです。
原因となっているものを攻撃したり防御するのは
人間の潜在意識の本能だからです。
真実は違います。
愛の欠如は人間の構造上、起こるものなのです。
お母さんが神さまであったとしても
私が肉体である以上は起こります。
私が神を、愛を、人間を完全に理解できない限り、
それは起こります。
その欠如に気づき、欠如を補うために求める人は
それを得ることができます。
その愛は、あらかじめ、
あなたの中に用意されているからです。
あなたの内側に。
内側にすべてがある、というのはそういうことです。
用意し、与え、あなたを満たすのが神の仕事です。
神の道具が愛です。
あなたがお母さんや周囲の人から充分に得られなかったのは
未熟なもの同士で奪い合う愛よりも
もっと純粋で美しく無限のものに出会うための
チャンスだったのです。
そして私はすべてもっているということを
「私は知っている」
という体験を今生でするための
魂の意思だったのです。
どうぞ、安心して進んでください。
道は用意されています。