自分を表現するって、自分と向き合わないとできないですよね。
私は好きで「表現する」仕事を選んでいたので、自分と向き合うということを嫌だとか難しいと思ったことはありませんでした。
でももしかしたら多くの人にとってはあまり縁がないことなのかな、と改めて思います。
自分を発見し、理解し、また変わることは、この世で一番興味深くおもしろいことだと私は今も思っています。
そういう意味では、職種が変わってもやっていることはずっとつながっているとも言えます。
この頃になって特によく思います。原点は演劇だったなぁ、と。
演劇では、自分ではない別の人を演ずるわけですが、ただ書いてあることを読んで動きをつける、というふうだと、それは人の心には届きません。
人の心を打つ、文字通りノックするということはどういうことかというと、共感を誘う、ということです。
そしてそれは、そのように仕向けて、つまりコントロールしてそうさせることはできません。
役を演じる時、だいたい40日くらいかけて訓練をします。
研究する時間を含めるともっとたくさんの時間をかけることもあります。
私が意識していたのは、その間にまず自分を解体し手放すことに集中します。
頭で考えたり決めたりするのをやめます。
それから、役のその人の、戯曲に書かれている部分を手掛かりに、そこに嘘が無いようにして書かれていない部分を探り、体の中に入れていきます。
体に尋ねながらそれをやっていきます。
多分、潜在意識の遠い記憶に問い合わせているのです。
身体を使わない時はそれを全部イメージの中でやります。
寝ても覚めても稽古の間はそのことばかりです。
こうしようとかこうならなければならないという決まりに無意識に縛られて体がついている嘘に気づいていきます。
嘘に気づいたらその嘘を取り除いてあげます。
とことん嘘を取り除いてあげると、役のその人が自分の体の中で命を持って生き始めます。
そうすると、セリフを言っていようが黙っていようが、動いていようが止まっていようが、自分ではなくその人が、いるようになります。
すると、舞台の上で、つまりその人の人生の中で、自由に何かが起こるようになります。
最低限、舞台にはルールがあり、このセリフまでにここにいなければならないなどと決まっていますが、その頃には決まりのために動くのではなく、本当にそうだから動く、というふうになっています。
これを、自分だけではなく、相手役や舞台の参加者全員とのやり取りの中で「起こす」ために、たくさん稽古をします。
そうやって、嘘を無くして本当に生きて「起こる」ようになったお芝居は、人の心をノックし、響き、共感を起こし、そして無言のうちに客席の一人一人の心をつなげます。
私は演劇を通して意図的にそれが「起こる」ための訓練をしていたので、自分と向き合うということは無限の可能性を持っていることがはっきりとわかっています。
今こうして書いているだけで、心がそれを辿って広がっていくのを感じます。
今させていただいているセッションや講座や瞑想会も、すべて原点は同じです。
だから、みなさんが持ち込んでくださるどんなに難しいテーマでも、一緒に取り組ませていただくとなると無限のちからがわいてきます。
どんなに苦しくても、目的を持って向き合うことは、深いところでは喜びがあります。
その深いところの喜びが、内なる神からくるものだと私は思っています。
それが愛だと私は思います。
演劇を創る時、毎回うまくいくわけではありませんでした。
ちょっとした間違いで、まったく違うものになってしまうこともあります。
それは、そのプロセスにおいて、目的がちょっと入れ替わることで起こります。
嘘をほんものにしていくつもりが、嘘をほんとらしく見せるようにがんばってしまったり、相手が投げてくれたものをちゃんと受け取れなかったり。
受け取ってもらえないことを正面から話し合えなかったり。
それでも演劇には台本があって、どんな嵐が起こっても、また劇中で悲しく死んでしまったとしても、みんなが心を通わせるという価値がちゃんとあることがわかるので、すべてが昇華されてみんなが幸せになります。
私は、人生が演劇のようだったらどんなにいいだろうと思っていました。
なぜ舞台と人生がこんなにも違うのだろうと考えました。
台本があるということは全体がわかるということです。
またどんなに攻撃があっても本当は互いを思いやっていて傷つけることが無いこともわかっています。
舞台の上では信頼が何より大切で、すべてを意識的に行うのです。
こういったことは実は多くの人が望んでいることではないでしょうか。
すべての登場人物に意味と価値があるとわかっている、ということを人は望んではいないでしょうか。
役の上で敵同士だったとしても、魂ではみなが理解しあい、愛でつながっている。
こんなことを後からではなく今、わかっていたらどうでしょう。
意識の世界では、それが真実なのです。
私たちは演目に夢中になっていますが、本当はみなそれを演じている役者です。
そして一致協力して、共感という喜びを体験しています。
ですから、自分と向き合うということは自分の内面にある無意識を意識化することであり、さらにその根底に眠る喜びを顕在化することです。
生きることは、それをやり取りすることです。
もし今、なにかを見直してみたいとお感じの方、もし良かったらお手伝いさせてください。
オンライン瞑想会は残席6つございます。ご参加をお待ちしています。
感謝とともに
AZU拝
オンライン瞑想会 vol.14
◇期日 9月27日㈬ 午前11時開始です。
◇開催時間 90~120分(ご参加の人数によります)
◇オンラインツール zoom(事前にe-mailでリンクアドレスをお送りします。スマートフォン、パソコンなどでご利用になれます)
◇ご参加資格 瞑想、自己探求、奇跡講座、心の仕組みのいずれかにご興味のある方。対話にご参加いただける方。
◇定員 2名~10名さままで。ご参加人数がお2人に満たない場合は中止とさせていただきます。ご了承ください。
◇内容 誘導瞑想とシェアリング、質疑応答。進行と誘導瞑想はRUACH[ルーア]心のセラピストAZUが担当いたします。お話やコミュニケーションに気が進まない方でも、ご無理なく楽にご参加いただけるよう配慮します。みなさんが分かち合える範囲で分かち合っていただければ、それが大きな実りに導かれると確信しています。
◇ご参加費 3000円(お手数ですが、お振込みをお願いいたします。リンクアドレスともにお振込み先をお知らせします)
◇お申込み e-mailまたはSNSのメッセージまたは、公式サイトからWhatsAppでお願いします。e-mail ruach(アットマーク)live.jp Instagram FB Twitter
◇お申込み締め切り 定刻の前日20時までです。お申込み、お問い合わせも、お待ちしています。