めんそ～れ♪
この週末、一泊の沖縄初上陸でした～
ある方から夏ごろ依頼をいただいて、結婚式で歌うという使命をおおせつかったのですが
ギリギリまでどうなるかというはらはらものでした。
でも結果的にはすべてが完璧以上の結果。
もうこのすばらしいお導きに感謝です。
このお話しをいただいた時にこちらからお願いしたのは
ピアノの奏者を探してください、そして早めに打ち合わせとリハーサルの相談をさせてください
ということでした。
２週間ほど前にピアニストが決まり、電話でご挨拶したのでしすが
譜面をファックスでお送りしたりした後
急にキャンセルされてしまったのです。
（多分、ジャズというところがネックだったみたい。）
その時点で本番前１週間を切っていました。
私のほうでは、東京にしか知り合いもいないしどうしようもありません。
現地には、結婚される当事者しかいないということで
私はじかに新婦さんと連絡を取り、
明け方４時半ごろ新婦さんからメールが。
そこにはピアニストのかたの名前と電話番号がありました。
でも一度断られていることもありまだ安心できませんでした。
でも翌日お電話でお話しした感じで、もう大丈夫、と感じました。
その方は５０代後半で、ずっと地元でミュージシャンをなさっていて
ライブハウスを経営していらしゃるとのこと。
実は私が共演者としてイメージしていたのはそんな方だったのです。
お名前は新垣隆成（あらかき りゅうせい）さん。
お店の名前は、azul（あずーる）です。
お電話でお話しした感で私に浮かんできたのは
痩せ型で髪が長く、それをひとつに縛っていて鼻の下にヒゲがある
ちょっと神経質でナイーブでピュアで気が利いてせっかちな・・・ピアニスト。
そして音はきっとこんな感じ・・・。大丈夫！！って感じでした。
私の祖父は沖縄で戦死しています。
このブログで度々登場する芸能一家の母方の祖父。直塚太郎（なおつかたろう）といいます。
満州で新京放送劇団を主宰し、森重久弥さんや芦田伸介さんを率いていた祖父です。
私は、沖縄に行くならまずそのじいちゃんに挨拶をしたいと思っていました。
ホテルに向かうタクシーで年輩のドライバーさんに伺うと
どうやら行けない距離ではなさそう（時間的に）。
ホテルに着くとすぐに新垣さんから電話が入り、
リハまでの予定がないなら早く打ち解けるにもちょうどいいから
ミニ観光を案内すると申し出てくださったのです。
私は祖父の名が刻まれている塔に行きたいのだとお話ししました。
それは糸満市の平和記念公園にある「平和の礎（いしじ）」といい
沖縄での戦没者の名が刻まれているものです。
新垣さんは「ではそこに行きましょう。僕が連れて行きます。」
とおっしゃってくださったのです。
ホテルに迎えに来てくださった新垣さんは
私が事前に「見て」いた容姿そのものだったので、
私は会った瞬間さらにすっかり安心してしまいました。
新垣さんは車でいきなりインド占星術の本を差し出し、
「僕はこの星なんだけど、そこ読んで。僕そういう人間。
ジャック･ニコルソンの恋愛小説家みたいな・・
あなたは星とか月が好き？」
私はもうおかしくなってしまいました。
私は毎月新月と満月にお祈りをしているのですが
新垣さんは私より２年も前から新月のお祈りをしているそうです。
「ジャン･スピラー知ってる？アロマは？波動は？ヒーリングは？」
新垣さんの口から次々とそんなキーワードが飛びだしました。
私は自分がヒプノセラピストだと話すと、その後はもうとめどがありませんでした。
平和の礎につく頃にはもう親戚みたいでした。
佐賀県の塔に見当をつけて探すと、ぴかぴかの石碑にじいちゃんの名は刻まれていました。
雨のはずがその頃には美しい夕陽がさしていました。
ゆっくりする暇もなく記念写真を撮るとすぐに引き返しました。
リハの時間ギリギリです。
でもその頃には私は、もうどんなことがあろうと絶対にいい演奏ができるだろうという
確信がありました。
