インナーチャイルドの問題となるのは愛の欠如だと知ると、多くのお母さんは与える愛について考えます。その時に自己の内の欠如に気づくかもしれません。
両親から与えられるべきだったものを充分に受け取っていないと焦るかもしれません。
でも、お母さんとなった人はその時点で既に一つのハードルをクリアしています。それは、パートナーを得ているということです。(たとえその後に失ったとしても。)
あれをしてはいけない、この言葉をいってはいけない、というふうに制限することで子供にネガティブなエネルギーを与えないようにしたい気持ちはわかります。でも、愛はあらゆることから学ばれます。お母さんがなにかを制限したことによって子供がより多くを積極的に学ぶでしょうか。
もしお母さんが、本来すべきでないことを繰り返し子供にしてしまうとしたら、それは心に不満や怒りがあってそれを放出しています。不満や怒りは、愛の欠如が形を変えたものです。その原因を見直すのであれば、ご自身のインナーチャイルドはもちろんですが、同時にパートナーシップを見直すことをお勧めします。
そう申し上げると多くの人は、嫌がられます。子供との問題に加えて夫との関係までひっくり返したくない、というのが心情でしょう。
子育ての一番は、両親が愛と信頼のお手本を示してあげることだと思います。
子供に対して何かしてあげるべきだと思われるなら、それが一番です。
子供の心の傷は、一番身近なところで、本来愛し合っているはずの人たちが傷つけ合ったり、理解し許し合いより親密になることを放棄したままにしていることから来ています。
その限界がそのまま、この世の限界としてこどもの心に刻まれてしまいます。
分離した土台の上で無理にバランスをとろうとして内部に分離を抱えたまま飲み込んでいるのが心の傷なのです。
その分離の傷は、気づいて取り組んであげれば必ず癒されます。
しかし、自ら愛することを始めなければ、元のひずんだ土台が恋しくなり、人生に問題を引き寄せてしまいます。
愛することよりも問題を解決しているほうが手ごたえがあり楽なのです。愛することは未知で手探りです。これはトラウマを持つ人だけの課題では、もちろんありません。
パートナーシップというコミュニケーションの問題への取り組みはおそらく、世界を変えるでしょう。社会がもたらす競争と暴力的な解決から脱却し、平和の構築に直結するのはここだ、と私はにらんでいます。
個々の内なる取り組みがそれを可能にします。
この道にはとても明確な希望の光が見えます。
■毎週金曜日13時から、心の勉強会。21日は残席1つです。
■毎月第4日曜日10時から、定期瞑想会。次回23日は残席3つです。
■個人セッションは当日のご予約も可能です。
ご参加、お取り組みをお待ちしています。
感謝とともに
AZU