2016年に東京で勉強会を何度かさせていただきました。
ご参加くださったみなさま、その節はありがとうございました。
あれから5年、早いです。
その時のテーマ、気づきを振り返って、セラピストの山田美那子さんが秀逸な文章を書いてくださったので、今朝はそれをシェアしたいなと思いながらパソコンを開きました。
そこでFacebookを開くと、父(声優の故・仲村秀生)と東京アナウンス学院で父が教えていた時に親交があった大学の先輩の記事が目に飛び込みました。
埴生先輩は舞台美術、舞台進行の仕事、スタジオ経営などされているのですが、YouTubeに朗読の動画を作っておられ、そこに『朗読の師匠であった、声優の故・仲村秀生と共に作っていった「読み」です』とご紹介くださっています。
スタジオの紹介と一緒に作ったのが、朗読のほうがカウントが伸びて、チャンネル登録者が1000を超えたそうです。
まずこちらをご紹介させていただきます。
さて山田美那子さんは度々私のブログやSNSにもご登場いただいている、とてもご縁の深い方です。私が常々伝えたいと願っていることを深く細やかに真摯に受け取ってくださり、ともに意識と癒し、人間と世界を探究してくださっている魂の友と感じる方です。
美那子さんが書いてくださった文章です。
『寝室に戻る』
セッションや講座の中で共に探究したことは、終わってみるとやっぱり「共に探究する必要があった」ことがわかります。
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セッションや講座が終わって、一人じっくり振り返っていると、相手の方のお話から引き出された私の言葉は、そのまま、私が今、受け取るべき言葉だったことに気づきます。
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「ああ、そうだったのか」と気づけば、その瞬間に許しと安堵が私自身に流れ込んできて、それを感じていると次第に相手のへの感謝と愛で今度は一杯になっていきます。
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こうやってセッションや講座を通して、相手の方と自分自身の繋がりに愛や感謝を感じられるようになったのは間違いなく、心の仕組みを学び始めてからです。
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先日、瞑想をしている時にふと、この心の仕組みに初めて触れた時のことが浮かんできました。
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それは、私がヒプノセラピーを学びだすより前の2016年。
AZUさんが東京で開催してくださった勉強会に参加した時のことでした。
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その時、AZUさんは、内なる神の元に戻ることを「寝室に戻る」という表現で私達にお話してくださいました。
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生まれてこの方ずっと私達は、大きな大きなテーブルのおいてある作業場で、テーブルの上にうずたかく積まれた資料を片付けたり、書かれている問題を解いたり、読み解くためにまた新たな資料を取り寄せたりして、必死にテーブルと資料にかじりついて過ごしています。
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この資料を一人で片付けなきゃ!もっと調べなきゃ!あの資料も、この資料もまだ手付かずじゃない!
もっと効率よく片付ける方法を学ばなきゃ!今の時間で終わらないならもっと作業する時間を増やさなきゃ!
こんな風に作業場で格闘しています。
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でもふと思い出してみると、本当はこの作業場以外に「寝室」というお部屋があったことに気づきます。
寝室に戻ってみると、そこには心身共に安らげるベッドがあり、そこで休んでいると作業場でのあれこれは消え去り、空っぽになった心と体にエネルギーはみるみる充電され、深い安心と共に「本当のこと」が見えてくる・・・
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こんなお話に引き込まれながら、うんうんと聞いていた私は次の瞬間に衝撃に襲われました。
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人生のメインは、この「寝室」の方なのだということに。
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今まで作業場にかじりついて、何なら他の人の分まで資料を預かり片付けようとしたり、自分なりのファイリング方法を編み出してきた私にとって、作業場を離れ、寝室に戻ることこそが人生のメインだという真理は衝撃であり、簡単には受け入れがたいものでもありました。
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作業場での作業で認められ、新たな任務を命じられる時の満足感や達成感こそが生きがいだと感じていること。
でも、その一方で作業場で頑張っても頑張っても終わらないことに疲れていても、それすら認められず、自分の弱さを叱咤し、もっと強くなって沢山の作業ができるように!これが片付いたら幸せになれるのに!という人生に疑問を感じていたことも事実でした。
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作業場を離れ、寝室に戻ることというのは、自我の幻想を手放し、内なる神の元へ戻ることなのですが、この勉強会での衝撃のお話が私に、これまでの思考を逆転させ、内なる神の元に戻る入口となってくれたのでした。
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どんな場所や状況の中にも、求めている方の前には入口が開かれていて、でもその入口をくぐってみようとするときに、助け合ったり、手を取り合っていけることが何よりの喜びだとセッションや講座ではいつも教えて頂きます。
嬉しいです。
夫に読み聞かせると
「5年も前のことをこれだけ克明に自分の言葉にできるって、本当にすごい人だなあ。」
と感嘆していました。
美那子さんのホームページはこちらです。宮崎市でセッションをされています。
人は人の心の中で生きるものだ、というのを昔はなぐさめの意味で使われるように思っていたのですが、ほんとうなんだなあ、というのが今朝の実感でした。
その中でもとりわけ愛だけが永遠に生きるものなんだな、と。
それ以外の思いはきっと時間とともに意味をなさなくなるけれど、愛だけは永遠に尊い。
永遠のもの以外はできるだけ生きている間に手放していきたいと、今日も思いを新たにしました。
癒しとは、愛を覆い隠してしまう永遠でないものを手放すことです。